近代日本の発展を支えた繊維機械と自動車技術についてたくさん展示されている博物館「トヨタ産業技術記念館」。
展示物自体が大変多く、本物の機械を用いたスタッフによる実演、解説や映像説明などボリュームたっぷりです!
アクセスもしやすく大変おすすめの博物館です。
最寄り駅は名古屋駅から一駅隣の名鉄名古屋本線「栄生駅」。
栄生駅から徒歩3分の位置にあります!
立地がいいですね!名古屋駅から徒歩だとやや遠いですが18分ほどなので、宿泊先によっては徒歩でもいいですね。
トヨタ産業技術記念館に到着!
ここがトヨタグループの共同事業として、かつて富田紡織株式会社本社工場であったグループ発祥の地です。
敷地内にバス停があり、なごや観光ルートバス「メーグル」でも来館できるようです。
正面ゲートから入場しました。
敷地は広いです!
繊維機械館と自動車館が大部分を占めています。
正面入口から入るとすぐ入場券売場があります。
2025年1月時点では入場料大人1名1000円です。
繊維機械館入口手前のエントランスロビーの中央には大きな環状織機があります。
この環状織機は動きます!
入場券売場でもらえる冊子に各種実演・ガイドツアーのご案内が記載されているので、チェックですね!
環状織機の実演、ガイドを聞いたのち繊維機械館へ入場!
まずは紡ぐ、織る技術の基本について展示されています。
各繊維とそれらに関する原料などの情報が展示されています。
衣類やスポーツ器具などでなじみがあるのでこれだけで楽しいですね。
次は紡機技術の発展についてです!
織機が実際に稼働しており、それに関してスタッフが解説してくれるのはうれしいですよね!
織機技術の発展につて本物の織機を動かして布の出来上がる工程を見比べることができます!
技術の移り変わりを感じられます。
それにしてもものすごい織機の数です!
スタッフによる解説がない織機についてもボタンを押すことによって稼働する展示物もいくつかありますよ。
近年の織機の展示、実演、解説もあります!
ウォータージェットやエアジェットで横糸を高速で移動させ布を製造していく様子は技術の進化を感じますね。
上の写真は2023年製造の豊田エアジェット織機です。
カメラで撮った写真のデータをパソコンに取り込み、織機に送信することで写真と同じ絵柄の織物ができます。
8色の横糸でこのように写真データを表現できるのはすごいですね!
繊維機械館の最後には金属加工コーナーがあります。
これらの工作機器は機械学科の学生にはおなじみですね(笑)
繊維機械館から自動車館へ!
繊維機械館と自動車館の間の南ロビーではちょうどパートナーロボットによるバイオリン演奏が行われていました。
タイミングがよい。
こちらも冊子に実演時間が記載されています。
まずは自動車事業創業期について紹介されています。
各硬度計や引っ張り試験など材料の特性を計測する計測器がずらりとおいてあります。
材料力学ではおなじみですがマニアックです(笑)
初期のクルマづくりの様子が再現されています!
製造に関する映像もありますよ。
クルマのボデーをハンマーで正確に形成していくのは今では考えられないですよね。
逆にモノづくりへの情熱を感じちゃいます。
豊田喜一郎のモノづくりに関する姿勢、情熱が感じられるエリアもあります。
漫画で当時の様子を描いている展示も多くわかりやすかったです。
ボリュームが多すぎてしっかりとは見れなかったですが。
自動車事業創業期エリアの次は時代を見据えた車両開発についての展示です!
エンジンや自動車の内部が展示されており、時代によって変化する自動車業界のチャレンジなどが紹介されています。
自動車館も大変広く、産業技術の紹介は見ごたえがあります!
自動鍛造工程など部品ができる工程が学べます。
エンジン部品の機械加工工程です。
実際には部品は製造されませんが、製造されるときのように機械は動作し、製造の様子を知ることができます!
プレス機です。階段を下りプレス機の下部も見ることができ、説明がマニアックでした(笑)
アームがダイナミックに動く自動溶接の様子は面白かったですね!
ラインを模した展示など、工場見学に来ている感じを味わえました!
その他、環境、安全、快適などの目的別に、材料技術、設計、評価技術なども紹介されています!
たくさんの技術の積み重ねで今の自動車が作られていることが実感できました。
今回トヨタ産業技術記念館に2時間以上滞在したのですが、ボリュームが多すぎて個人的には全然時間が足りなかったです(笑)
推奨ルートの所要時間は繊維機械館45分、自動車館45分なのですが、展示物自体が大変多く、映像説明やスタッフによる実演、解説も多いです。
今回行く時間がなかったですが、繊維機械館と自動車館以外にはトヨタグループ館や豊田商会事務所、図書館、テクノランド(おそらく子供向け)があります。
本当にボリュームたくさん!
自動車館は結構とばしてしまったなという感じでしたので、また機会があれば訪れたいなと思います!
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